金属の詰め物、被せ物の影響とジルコニウムについて その5




こんにちは、市が尾駅前プラーザ歯科IT担当です!

前回はスペースシャトルに使われていた技術が!歯科とは全く関係のない企業の協力があって今採用されているメタルフリー素材ができたというお話のイントロダクションをさせていただきました。

今回はその続きです。


今回の理事長シリーズはこちらからどうぞ!

金属の詰め物、被せ物の影響とジルコニウムについて その1
金属の詰め物、被せ物の影響とジルコニウムについて その2
金属の詰め物、被せ物の影響とジルコニウムについて その3
金属の詰め物、被せ物の影響とジルコニウムについて その4


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歯科での一般名『ジルコニア』がどれほどすばらしいのか


まずこの溶けたものが冷えて固まった状態は『過冷却の液体』という状態で、コレは融点(ジルコニアの場合1600℃ほど)以下では何も溶け出しませんので極めて安全です。


同じく『過冷却の液体』の形をとるガラスをイメージして頂くとわかりやすいのですが、ガラスは何も溶け出さないので薬品を入れて置いても大丈夫ですし、表面で雑菌が増えることもありませんので清潔です。お口の中に長く留まるには最高の安全性です。

次に強度が優れているということ。従来の瀬戸ものを金属フレームに焼き付けた七宝焼きの様なセラミック(笑)では強度が低いために金属のフレームが必要でした。

ですから結局白い歯でも、中の金属の害が特に影響の強い歯ぐきと接する部分で現れていました。


『ジルコニア』はそれ自体の強度が「瀬戸モノのセラミック」とは桁違いに強いので 金属のフレームを使いません!=金属の害が全くない‼︎


耐摩耗性も歯より削れないのが問題になるくらい高性能です(ですから正確に噛み合わせを調整できる腕の良い先生に入れてもらってください)。

さらに 色や形を天然の歯にかなり正確に似せて作られるということ。

金属色の金属による修復に対して大きなアドバンテージであると思います。

元々『ジルコニウム』は白く、歯に似た色調・彩度・透明度です。


今ではさまざまな歯の色に合わせた『ジルコニウム』が開発されていて、

さらには表面により歯の色に近い磁器製のコーピングを施したり、

グラデーションを表現する技術も応用されて隣の天然歯と

ピッタリ同じ見た目に近づけられます。

金属のフレームで歯の中を透過する光を反射させることもないので

「瀬戸もののセラミック」=(メタルボンド)の様にストロボの写真で

歯がギラギラ光って写る(笑)こともありません。 


メタルボンドを長く入れている患者さんの歯茎が黒く変色していることが

かなりの頻度で見られます。コレは主に銀のイオンが溶け出して、

体のタンパク質の中のイオウ分と結合して硫化銀(温泉♨️で銀の含まれた金属が黒くなるアレです)となって析出沈着したもので、

いかに金属のイオンが体に浸透しているかが目に見えますがジルコニウムではこのブラックマージンは起こりません=何も溶け出さない!

このように僕が学生だった頃に考えた、「歯の色をした金属は出来ないのかなぁ?」という夢よりも遥かに素晴らしい(溶けませんから‼︎)『ジルコニア』という素材を歯科の治療に応用する技術やノウハウが実用化され その夢のまた夢のような素材で実際に臨床で治療できるのは歯科医師として大きな喜びです!


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