金属の詰め物、被せ物の影響とジルコニウムについて (その3)


『電圧発生の影響』

日本では金属による歯科治療が長い間スタンダードだったことで、患者さんのお口の中にはさまざまな種類の金属が混在しています。

保健治療の適応の金属だけで銀合金、12%金パラジウム合金、ニッケルクローム合金、一番問題のあるアマルガム(水銀含有) など。自費診療ですと金、白金、コバルトクロームなど、それぞれ組成の違いで何十種類もの金属が使われて今も口腔内に留まっています。


これらの合金は溶けやすさ(イオン化傾向)がそれぞれ異なっていて、溶けやすい金属はプラスの金属イオンとなって溶け出て行く時にマイナスの電子を残していきます。

溶けにくい合金では残る電子は少なくなります。すると、溶けやすい合金部分に多く残った電子はそれの少ない溶けにくい合金部分に流れようとします=電圧の発生


金のクラウン(被せ物)の隣や 噛み合って触る部分に平気で銀のクラウンが入っていたりします。実際に、このような部分では銀のクラウンが明らかに通常の状態より腐蝕(電蝕)しているのが見られます。

イオン化傾向の違う金属が色々なイオンの溶けた唾液に浸かっていれば、子供の頃に理科の授業で習った「ボルタさんの電池」と同じなのがわかりますね。


金属の組み合わせによっては無視できない電圧が発生して、接触によっては電流が流れています。時々この原理が影響して噛むとキーンと痛んだり、スプーンが触れると痛みが走ったりする患者さんがいますが、ほとんどの方には無感な電撃です。

しかしながら、このスパークの10cmほど後ろでは、脳からの指令、臓器からの信号が行き交う脊髄の本流が数マイクロボルトのごく小さい電圧で静かに精巧なコミュニケーションをとっています。


10cmほどのところで数百ミリボルトの電撃がスパークしたとしたら、単位で既に千倍ですよね、0が2つついたとしたら十万倍ものノイズがこの精妙なコミュニケーションの邪魔をするということになります。神経系に対するノイズとしては無視できないと思います。


例えて言えば「和歌の歌詠会」の隣で「ロックコンサート」が行われているようなモノです 自律神経失調や精神的影響など解明が急がれるところです。

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