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歯の詰め物による健康への影響


こんにちは、市が尾駅前プラーザ歯科スタッフです。


このブログでは歯や健康に関する情報もご紹介していきますね。


皆さんのお口の中には、いわゆる「銀色の詰め物」が入っていませんか?

私も幼少時代の治療の名残でいくつか詰め物が入っています。あの「銀色の詰め物」は

”アマルガム Amalgam”といい、水銀と他の金属との合金です。


水銀というのは他の金属との合金を作りやすいそうです。


アマルガムという言葉はフランス語起源で、さらに語源の一つはギリシア語のmalagma 柔らかい塊とも言われています。(諸説あるそうです)

柔らかくて、他の素材とも混ざりやすいアマルガムは歯医者さんが虫歯を埋めるのに良い素材だったのでしょうね。歯髄に刺激がなく、殺菌性にも優れ、安価で加工しやすいので世界中に広まったと考えられています。


19世紀のフランスでコインと水銀を混ぜて歯科治療に使われ始めたと言われています。

使い勝手の良いアマルガムは、1980年ごろまでは盛んに日本をはじめ世界中で歯科治療に使われていました。


アマルガムが歯の詰め物になっているということは、水銀の入った金属がお口の中に常に入っているということですので、その結果、それらが原因と考えられる健康被害が見受けられるようになってきました。


お口の中でいつも水分が周りにある状態のアマルガムは1日平均1-10μgの水銀が蒸散放出

されています。これらの約80パーセントが血液に取り込まれてしまうので、推定水銀摂取量は食物から摂取するメチル水銀より多いとされています。 参照元記事


水銀による健康被害の主な例は、


末梢性ニューロパチー・視力、味覚、嗅覚の低下・ヒステリー・うつ病・頭痛・アレルギー・喘息・原因不明の首肩腰および関節の痛み等 

疲れやすい、集中力がでない、筋肉痛、胃腸障害、不眠など様々な症状を起こします。

                                    参照元


スェーデン、イギリス、デンマーク、ドイツなどでは使用が禁止されています。

欧米では取り組みも早く、30年ほど前から全廃の方針です。


院長先生も学生時代の実習で、水銀と銀を混ぜ合わせて歯に詰める練習をした際、「水銀なんて口の中で使っていいのですか?」と指導教官に尋ねたところ、「使いやすい材料だから仕方がないだろう」という答えが返ってきて、釈然としない思いを抱いたそうです。やはり危険な材料だったということですね。


日本でのアマルガムの使用は減少傾向にあり、2013年にはアマルガムの全廃に向けて取り組む旨の声明も出されました。


ですが、1970年から80年代に歯の治療をした方の詰め物はアマルガムが使われている可能性が高い。

ということは、お口のなかに原因不明のあなたの不調の原因がいるかもしれないということです。

30代以上の方はお口に金属の詰め物がある場合、当時は主流だったアマルガムを先生がお使いになった可能性があります。


事実、お口の中の金属を外された結果、アレルギーの症状が緩和したという話はオンラインでもたくさん見つかります。



水銀中毒の症状や病気についてはこちらのページで詳しくご紹介があるので、気になる方はチェックしてください。


江戸時代に流行した「江戸わずらい」という病気は、7部付きのお米や玄米から白米を江戸では食べるようになって、深刻なビタミン不足による神経炎やむくみ、心不全を起こしたそうです。今でいう「脚気」のことです。


普段の日常の中に病気の原因が潜んでいるのは「江戸わずらい」も「アマルガム」も同じです。食事や除去をすることで体の不調から解放される可能性があるのであれば、自分の体は自分で守らないといけませんね。




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